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【電力】

雲南からベトナムへの送電量が累計310億kWh突破 (16/05/08)
2016/5/8
中国【電力】

 雲南電網のベトナムへの送電量は2014年の送電開始以来、2016年3月時点で累計310億kWhを突破した。電力は雲南省の対越貿易の重要な一部になっている。

 2016年1〜3月のベトナムへの送電量は、ベトナムの計画では4.7億kWhであったが、実際には5.05億kWh、前年比31.85%増になり、年間計画送電量の33.6%に達した。

 雲南省は水力発電資源が豊富であり、全国第2位である。雲南電網公司は地理と資源上の優位を生かし、省クラス電網公司として中国で初めて「走出去」(対外進出)を実現した。
 
 2004年、雲南省河口とベトナムのラオカイを結ぶ110キロボルト系統連系事業が稼動し、ベトナムへの送電が始まった。その後、雲南に対外送電ルートが次々に建設されることになった。

 雲南電網公司の王文副総経理(副社長)によると、雲南電網とベトナム電力はベトナムへの安全な送電を展開するため聯席会議を開き、様々な問題を解決している。こうした形式は雲南電網がベトナム以外の国と電力協力を展開する上でも模範になっている。また、「一帯一路」と「瀾滄江−メコン河協同メカニズム(Cooperation Mechanism of Lancang-Mekong River)」が推進される中で、雲南電網とベトナムがもっと多くの協力を展開出来るようになると期待される。

 もともと国境貿易の形式で10キロボルトの小さい規模でスタートしたベトナムへの送電は、110キロボルトから220キロボルトの系統連系へと発展、雲南電網は国際化地域電力網として架設され、雲南からの対外送電ルートは、自動車道路、鉄道、航空に次いで大メコン圏(GMS)に繋がる4本目の大型経済ルートになっている。雲南はミャンマー、ラオス、ベトナムとの間で国際系統連系を実現し、地域の電力融通のプラットフォームを確立して、電力貿易の急速な成長を促進している。

 (網易新聞 5月8日)