中国石油天然ガス股フェン公司(PetroChina)とLNG売買で基本合意がなったカタールの液化天然ガス会社Qatargasは14日、同社が提携相手のロイヤル・ダッチ・シェルとの間で中国への長期LNG販売の件につき協議を進めていることを明らかにした。Qatargasによると、協議の行方は楽観することができ、協議が円満に終われば、中国向けLNG長期売買契約が成立することになる。

　ロンドンのシェルもQatargasとPetroChinaがLNG長期売買について協議を続けていると表明しているが、LNG供給量については明らかにしていない。

　Qatargasとシェルは、Qatargasの4件の事業のパートナーである。同事業は2010年に操業を開始し、LNG年産量は合計780万トンになる。なお、Qatargasの4事業のうち、カタール国営石油会社であるカタール・ペトロリアムが株式の70％を有し、残りの30％をシェルが有している。

　4事業からのLNGはその大部分を米国に輸出することが確定しており、シェルは米国エルバ島のLNG処理施設でカタールからのガス受け入れを準備している。しかし、米国への供給が確定しているLNGをシェルが中国に転売するのかどうかは今のところはっきりしていない。

　Qatargasは2ヶ月前、天然ガスの販路拡大を希望するとして、メキシコやタイへのLNG供給を検討していることを明らかにしていた。

　なお、カタールは2010年のLNG生産量を現在よりも4,600万トン多い7,700万トンに引き上げるよう計画している。

　（中国石化新聞網 2月18日）