オマーンの政府系英字紙《オブザーバー》の報道によると、オマーン石油・天然ガス相モハメド・ ビン・ハマード・アル・ルムヒは、原油価格下落のため、同国の財政収入が半減したことを明らかにした。

　また、ルムヒ石油・天然ガス相は、2016年イラン石油・天然ガス展覧会の合間を縫ってイランのザンギャネ石油相と会談し、オマーンとイランが天然ガスパイプライン事業について合意文書に調印したと表明した。イランは今回の合意に基づき、パイプライン経由でオマーンに2,800万m3の天然ガスを輸出する。

　一方、ザンギャネ石油相は同事業のためオマーンに天然ガス会社を設立し、天然ガスを第三国に販売すると述べた。ザンギャネ石油相によると、韓国が同事業への資金支援を承諾しており、当該天然ガス会社から天然ガスを購入することになる。なお、ザンギャネ石油相は、ルムヒ石油・天然ガス相と石油価格安定化措置についても検討したと付言した。

　（中国商務部 5月10日）