サウジアラビア基礎産業公社(SABIC)は5月30日、神華寧夏煤業集団と合意文書に調印し、中国に石油化学工業区を建設するになったと表明した。神華寧煤集団は神華集団の分公司である。

　SABICの発表によると、合弁企業は「未開発の石油化学工業区」である寧夏回族自治区に立地し、SABICの原料供給源を多元化するものになる。

　SABICは「合弁企業は寧夏に立地することで恩恵を受けるとともに、神華寧煤集団が供給する現地の石炭原料を利用する」と表明している。

　同事業の詳細な資金計画やタイムスケジュールは未だ発表されていないが、SABICは神華寧煤集団とともに中国当局から石油化学工場建設の許可を得るよう力を入れているとのことである。

　この計画はSABICが進めている地理的分布の面での事業の多元化の一環であり、新たな市場を開拓する投資先の模索でもある。

　（FX168 5月31日）