ロシアスプートニクニュース6月2日付報道によると、中国石油化工(SINOPEC)の章建華高級副総裁は、有利な条件であれば、SINOPECはロシア石油企業の民営化に参入する意向であると述べた。
章建華氏によると、SINOPECの参加の可否は、ロシア政府がいかなる方式によって民営化を進めるか、企業がどの程度の株式の譲渡を提案するかによって決まる。
ロシアは今年、石油・天然ガス企業の民営化を検討しており、BashnefとRosneftもその対象に含まれる。ロシア財務相Anton Siluanovは先月、政府の改革計画を発表し、今年下半期にRosneftの株式の19.5%を売却して、国有資本の持ち株の比率を50%に引き下げるとの意向を示していた。
イタルタス通信はSINOPEC対外協力弁公室の戴立起副主任の発言を引いて、SINOPECがRosneftの2件の事業、すなわちRusskoyeやYurubcheno-Tokhomskoye油ガス田への参加に向け、ロシア政府に対し、石油輸出税上の優遇などより良い条件を求めていると報道した。
Rosneftの石油・天然ガス資産に関心を寄せている中国の国有石油企業はSINOPECだけではない。ロイターの5月30日付報道によると、中国石油天然ガス(PetroChina)はすでにRosneftの株式の一部を保有しているが、現在買い増しを検討している。
CNPCの王宜林董事長(会長)はRossiya-24テレビの取材に対し、Rosneft株買い増しの意向を示し、具体的細目については相手側の提示する条件を検討しなければならないとした。また、王董事長は、もし持ち株を増やした場合、「完全に持ち株比率」に応じて、Rosneftの経営管理に参加すると述べた。
なお、SINOPECは昨年12月、ロシア最大の天然ガス加工・石油化学品企業Sibur社の株式10%の買収を発表した。SINOPECは戦略投資家として、Sibur社の取締役会に1名の代表を送る権利を有している。また、ブルームバーグの報道によると、SINOPECはSibur社の持ち株を現在の10%から20%に引き上げる選択権を有している。SINOPECは昨年末、SINOPECとSiburは今後協力拡大の可能性について検討し、戦略投資家としてロシア極東地区のアムール天然ガス化学事業に参加するとの見通しを示した。また、SINOPECはNovatek社の事業などロシアのLNGにも関心を有しているが、まだ交渉は本格的に進めていない。
SINOPECは国有資産の民営化以外に、ロシアの原油先物取引にも参加する意向である。ロシア新聞はSINOPEC傘下の大手石油貿易企業である聯合石化の鍾富良副総経理(社長)の発言を引いて、同社がロシアのウラル原油の先物銘柄取引に参加するよう検討していると報道した。
中露エネルギー協力委員会会議の協定案によると、中露双方はペテルスブルグ国際商品原料取引所、上海先物取引所、両国の原油及び石油製品取引所の貿易分野の金融機関及び企業との間で展開する協力を支持し、研究を進める。
また、鍾富良副総経理は、高い経済収益が見込まれるなら、SINOPECはロシア原油の購入量を増やすよう希望すると表明した。
SINOPECは2015年に東シベリア−太平洋石油パイプライン(ESPO)経由でロシア原油600万トンを購入した。
(中国能源網 6月6日)
ロシアスプートニクニュース6月2日付報道によると、中国石油化工(SINOPEC)の章建華高級副総裁は、有利な条件であれば、SINOPECはロシア石油企業の民営化に参入する意向であると述べた。
章建華氏によると、SINOPECの参加の可否は、ロシア政府がいかなる方式によって民営化を進めるか、企業がどの程度の株式の譲渡を提案するかによって決まる。
ロシアは今年、石油・天然ガス企業の民営化を検討しており、BashnefとRosneftもその対象に含まれる。ロシア財務相Anton Siluanovは先月、政府の改革計画を発表し、今年下半期にRosneftの株式の19.5%を売却して、国有資本の持ち株の比率を50%に引き下げるとの意向を示していた。
イタルタス通信はSINOPEC対外協力弁公室の戴立起副主任の発言を引いて、SINOPECがRosneftの2件の事業、すなわちRusskoyeやYurubcheno-Tokhomskoye油ガス田への参加に向け、ロシア政府に対し、石油輸出税上の優遇などより良い条件を求めていると報道した。
Rosneftの石油・天然ガス資産に関心を寄せている中国の国有石油企業はSINOPECだけではない。ロイターの5月30日付報道によると、中国石油天然ガス(PetroChina)はすでにRosneftの株式の一部を保有しているが、現在買い増しを検討している。
CNPCの王宜林董事長(会長)はRossiya-24テレビの取材に対し、Rosneft株買い増しの意向を示し、具体的細目については相手側の提示する条件を検討しなければならないとした。また、王董事長は、もし持ち株を増やした場合、「完全に持ち株比率」に応じて、Rosneftの経営管理に参加すると述べた。
なお、SINOPECは昨年12月、ロシア最大の天然ガス加工・石油化学品企業Sibur社の株式10%の買収を発表した。SINOPECは戦略投資家として、Sibur社の取締役会に1名の代表を送る権利を有している。また、ブルームバーグの報道によると、SINOPECはSibur社の持ち株を現在の10%から20%に引き上げる選択権を有している。SINOPECは昨年末、SINOPECとSiburは今後協力拡大の可能性について検討し、戦略投資家としてロシア極東地区のアムール天然ガス化学事業に参加するとの見通しを示した。また、SINOPECはNovatek社の事業などロシアのLNGにも関心を有しているが、まだ交渉は本格的に進めていない。
SINOPECは国有資産の民営化以外に、ロシアの原油先物取引にも参加する意向である。ロシア新聞はSINOPEC傘下の大手石油貿易企業である聯合石化の鍾富良副総経理(社長)の発言を引いて、同社がロシアのウラル原油の先物銘柄取引に参加するよう検討していると報道した。
中露エネルギー協力委員会会議の協定案によると、中露双方はペテルスブルグ国際商品原料取引所、上海先物取引所、両国の原油及び石油製品取引所の貿易分野の金融機関及び企業との間で展開する協力を支持し、研究を進める。
また、鍾富良副総経理は、高い経済収益が見込まれるなら、SINOPECはロシア原油の購入量を増やすよう希望すると表明した。
SINOPECは2015年に東シベリア−太平洋石油パイプライン(ESPO)経由でロシア原油600万トンを購入した。
(中国能源網 6月6日)