天然ガスの経済的優位が大幅に低下し、一部地区では「石油から天然ガスへの転換」「石炭から天然ガスへの転換」に「逆転」現象すら発生している。もともとLNGを使用していた工業企業が徐々にLPGへの使用に改めている。市場需要が全体的に縮小する中、石油企業が天然ガス輸入を拡大することで従来の高すぎた輸入コストを相殺することは難しくなっている。

　中国の天然ガス市場は全体的に需給緩慢期に入り、中国国内の主要石油公司はキャッシュフローの制約を受けて、自社の資産の最適化に力を入れ、そのため、天然ガス産業チェーンの構造改革にチャンスがもたらされるが、その反面、低過ぎるガス価格や予想される低成長のため、新しい市場主体が産業チェーンの上流に参入する上で動力源は乏しい。インフラ建設投資も低下しており、そのため、産業チェーンの中流における「ネットワーク輸送の分離」の速やかな実施に対して、抵抗力が増している。

　 (鳳凰財経 6月6日)