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【エネルギー全般・政治経済】

2020年には中国エネルギーインターネットが完成 (16/06/14)
2016/6/14
中国【エネルギー全般・政治経済】

 国家電網公司の楊慶副総経理(副社長)は6月14日、「第2回グリーンエコノミー・気候変動国際協力会議」において、中国は2020年には統一的電力網を形成し、中国エネルギーインターネットを基本的に完成させるとの見通しを示した。2020年には西南地区のクリーンエネルギーと再生可能エネルギーが中国エネルギーインターネットを通して東部地区へ送られることになる。

 楊慶副総経理によると、国家電網公司はグローバルエネルギーインターネット構築の目標に向け、資源評価、科学技術研究、装備開発、組織建設、計画と研究、実証事業などの面で大規模に作業を展開しており、すでに大きな進展と成果を上げている。モンゴルから天津、ロシアから河北、新疆からパキスタンの電力系統連系プロジェクト、ロシア・グリッド、日本のソフトバンク、韓国電力との協力協定の締結、東北アジア電力網の相互連系などが含まれる。

 グローバルエネルギーインターネットとは、特高圧(UHV)電力網を基幹として世界を繋ぐスマートグリッドであり、世界範囲でクリーン・エネルギーの大規模な開発、配置及び利用を展開する上で基本的なプラットフォームになる。試算によると、グローバルクリーンエネルギーの資源は100兆kWを超え、その中の5%を開発するだけでも世界のエネルギー需要を賄うことが可能になる。グローバルエネルギーインターネットの構築によって、世界の総エネルギー消費に占めるクリーン・エネルギーの比率は80%に達すると期待される。そうなれば、地球のCO2排出を115億トン前後(1990年代の約半分)に抑制し、地球の温度上昇幅を2℃以内に抑えることも可能になる。

 (証券時報網 6月14日)