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【石油・天然ガス】

国土資源部の石油ガス資源評価 中国の資源ポテンシャルは巨大 安定生産の基礎が備わる (16/06/15)
2016/6/15
中国【石油・天然ガス】

 6月13日、国土資源部はブリーフィングを開き、2015年の全国石油ガス資源動態評価結果を発表した。評価結果によると、中国の石油ガス資源総量は豊富であり、非在来型石油ガス資源のポテンシャルは相当のものになる。重点地区の天然ガス資源は大幅に増え、石油の安定生産と天然ガス増産の基礎は備わっている。

 2030年まで、中国の年平均新規確認石油原始埋蔵量は10億トン、生産量は2億トンの水準を維持すると予想される。天然ガス、炭層ガス及びシェールガスも考慮に入れると、2030年までの中国の年平均新規確認天然ガス原始埋蔵量は7,000億m3になり、2020年には生産量は2,000億m3を突破し、さらに2030年には3,000億m3に達して、エネルギー構造の最適化と環境管理の改善を強力に推進することになる。

 評価結果によると、中国の石油ガス資源総量は豊富であり、石油原始資源量は1,257億トン、可採資源量は301億トンになる。2007年の全国石油ガス資源評価結果に比べると、石油原始資源量は64%、可採資源量は42%増えた。

 また、天然ガス原始資源量は90.3兆m3、可採資源量は50.1兆m3であり、2007年の評価結果に比べると、原始資源量は158%、可採資源量は127%増えた。

 評価報告によると、資源量が大幅に増加した主な理由として、探査作業量の増加と地質認識の深まりによって探査領域が広がるとともに、技術の進歩が資源のハードルを引き下げたことが挙げられる。

 今回の評価報告は石油の安定生産と天然ガス増産の基礎が備わっていることを示している。全国の未確認の石油原始埋蔵量は885億トン、未確認の天然ガス原始埋蔵量は77兆m3であり、今後探査が待たれる資源量は大きい。

 しかしながら、評価報告は、石油ガス探査開発の難度が徐々に高くなっているとも指摘している。残存資源の質は全体的に下がり、石油ガス資源の80%は低質・ハイリスクの類型に属している。炭層ガスとシェールガスは依然局部的なブレークスルーと全面模索の段階に止まっている。

 加えて、探査開発対象は複雑化し、資源発見や施工の難度が高くなっている。技術と装備水準の要件も常に高くなっており、エコロジー文明建設の面からも石油ガス探査開発は高度の要求を突き付けられている。

 (中国日報 6月15日)