数十億ドル規模のメガプロジェクト「ダウェイ経済特区」は、来週ミャンマーの指導者アウン・サン・スー・チー氏のタイ訪問で再始動することが期待される。タイのSomkid Jatusripitak副首相は、6月23日から25日までタイを訪問する予定のアウン・サン・スー・チー国家最高顧問が率いる貿易代表団とダウェイ経済特区の開発（加速）について協議することを明らかにした。

　ミャンマーの新政権はダウェイ経済特区の開発を継続することを表明しており、ミャンマーとタイの間で設立した共同ハイレベル委員会（JHC）を中心に多くの課題を迅速に処理し、環境影響評価（EIA）の実施が早期に行われるように促している。同経済特区の開発を担うのはItalian-Thai Development Plc. (ITD)である。ITDによると、第1フェーズは17億ドル規模な初期投資が実施される予定で、その内5億ドルが450MW規模のガス火力発電所の建設に、5億ドルが石油化学プラントにそれぞれ充てられる予定である。

（Bangkok Post 2016年6月16日）