国家海洋局は21日、「国家海洋事業開発計画綱要」を公布した。中国初の海洋分野における総合計画であり、中国海洋事業の発展を指導する綱領的文書になる。

　「国家海洋事業開発計画綱要」は第11次５ヵ年規画期に、海域の地質探査や重点海域の石油・天然ガス資源調査を全面的、系統的に実施し、1、2ヵ所の大型石油・天然ガス田の探査予備区域を提供するとしている。

　この作業は綱要が打ち出した海洋地質保障プロジェクトに盛り込まれている。同プロジェクトには、海洋基礎地質調査データベースやデジタル地質図の作成も含まれる。

　また、綱要は、第11次５ヵ年規画期に、海洋石油・天然ガス・鉱物資源の調査、評価並びに試掘と開発管理を強化し、海上探査権及び採掘権の管理を重点的に強化するとしている。また、海洋鉱物資源開発を規範化し、海浜砂鉱の採掘及びその規模を厳格に規制し、違法な開発活動を摘発し、違法な採掘を制止する。その他にも、メタンハイドレートの調査と評価を引き続き進める。

　「国家海洋事業開発計画綱要」は、中国の海洋事業の全面的、協調的かつ持続可能な発展を促進し、中国が海洋大国として発展する上で重要な意義を担っている。

　（新華網 2月22日）