6月29日に秦皇島海運石炭交易市場が発表した環渤海一般炭価格指数(BSPI:環渤海地区の5500kcal一般炭の総合平均価格)は401元/トン、本対象期間(2016年6月22〜28日)のBSPIは前期に比べ1元/トン上昇した。
5500kcal一般炭については、6つの価格調査対象港湾の主要取引価格の範囲はいずれも395〜405元/トン、価格は前期と横ばいであった。
5000kcal一般炭については、天津港の主要取引価格は355〜365元/トン、その他の5港湾は360〜370元/トンで、国投京唐港の主要取引価格が前期と横ばいであったが、それ以外の5港湾の主要取引価格は前期に比べ5元/トン上昇した。
環渤海6港湾の取引港湾の価格集計結果を見ると、2016年6月22〜28日の24種の港湾規格品の中で価格が横ばいだった規格品は前期の22品目から18品目に減少し、価格が上昇した規格品は前期の2品目から6品目に増えた。価格が下がった規格品はなかった。
本対象期間(2016年6月22〜28日)のBSPIから次のような傾向が示された。 (1) 環渤海地区の一般炭取引価格の上昇傾向は強まっている。 (2) BSPIは前2期の横ばいを経て本対象期間に再び上昇を見た。 (3) 価格が上昇した6品目の規格品はいずれも5000kcalと4500kcalの低カロリー一般炭であった。 (4) 本対象期間のBSPIの401元/トンという水準は、年初の371元/トンに比べ30元/トン、8.1%上昇したことになる。 分析によると、秦皇島、曹妃甸など主要石炭輸送港湾の石炭在庫が長らく低すぎる水準を維持しているところから、石炭価格の上昇は確実と予想されており、本対象期間の実際の環渤海一般炭価格及び価格指数が引き続き回復した。
一方、石炭価格の上昇が確実視されているため、石炭消費企業には「駆け込み買い」傾向が生じており、しかも調達計画を多くの場合6月末までに確定するため、環渤海地区の主要石炭輸送港湾の錨地で荷積みを待つ船舶の数が増加し、このことは6月中旬以来石炭海運価格に急速かつ大幅な反発の主要原因となっている。船舶輸送力が現実のニーズに転化することで、本対象期間の環渤海地区一般炭のタイト傾向はやや深まった。
もう一つは、大手石炭企業の7月の値上げが近づいて石炭価格の上昇が予想されることから、6月下旬から石炭の生産企業と取引企業の「売り惜しみ」「販売制限」のムードが生じ、その結果、環渤海地区一般炭市場のタイト傾向がさらに昂じた。
秦皇島海運石炭交易市場が発表した海運石炭輸送価格指数(OCFI)によると、本対象期間(2016年6月22〜28日)の沿海石炭輸送価格は全体的に上場傾向を維持したが、航路別の輸送価格には差異が生じ、上昇幅も顕著に縮小した。6月28日のOCFIは676.24ポイントで6月21日に比べ7.05ポイント、1.05%の上昇に止まった。
具体的な航路と船種別の輸送価格を見ると、秦皇島−広州航路の5−6万トン貨物船の石炭平均輸送価格は6月21日の1.6元/トンから6月28日の30.2元/トンに上昇し、一方、秦皇島−上海航路の4−5万トン貨物船の石炭平均輸送価格は6月21日の24.5元/トンから6月28日の0.2元/トンに下がった。秦皇島−張家口航路の2−3万トン貨物船の石炭平均輸送価格は0.1元/トンから28.6元/トンに上昇した。
(秦皇島煤炭網 7月1日)
6月29日に秦皇島海運石炭交易市場が発表した環渤海一般炭価格指数(BSPI:環渤海地区の5500kcal一般炭の総合平均価格)は401元/トン、本対象期間(2016年6月22〜28日)のBSPIは前期に比べ1元/トン上昇した。
5500kcal一般炭については、6つの価格調査対象港湾の主要取引価格の範囲はいずれも395〜405元/トン、価格は前期と横ばいであった。
5000kcal一般炭については、天津港の主要取引価格は355〜365元/トン、その他の5港湾は360〜370元/トンで、国投京唐港の主要取引価格が前期と横ばいであったが、それ以外の5港湾の主要取引価格は前期に比べ5元/トン上昇した。
環渤海6港湾の取引港湾の価格集計結果を見ると、2016年6月22〜28日の24種の港湾規格品の中で価格が横ばいだった規格品は前期の22品目から18品目に減少し、価格が上昇した規格品は前期の2品目から6品目に増えた。価格が下がった規格品はなかった。
本対象期間(2016年6月22〜28日)のBSPIから次のような傾向が示された。
(1) 環渤海地区の一般炭取引価格の上昇傾向は強まっている。
(2) BSPIは前2期の横ばいを経て本対象期間に再び上昇を見た。
(3) 価格が上昇した6品目の規格品はいずれも5000kcalと4500kcalの低カロリー一般炭であった。
(4) 本対象期間のBSPIの401元/トンという水準は、年初の371元/トンに比べ30元/トン、8.1%上昇したことになる。
分析によると、秦皇島、曹妃甸など主要石炭輸送港湾の石炭在庫が長らく低すぎる水準を維持しているところから、石炭価格の上昇は確実と予想されており、本対象期間の実際の環渤海一般炭価格及び価格指数が引き続き回復した。
一方、石炭価格の上昇が確実視されているため、石炭消費企業には「駆け込み買い」傾向が生じており、しかも調達計画を多くの場合6月末までに確定するため、環渤海地区の主要石炭輸送港湾の錨地で荷積みを待つ船舶の数が増加し、このことは6月中旬以来石炭海運価格に急速かつ大幅な反発の主要原因となっている。船舶輸送力が現実のニーズに転化することで、本対象期間の環渤海地区一般炭のタイト傾向はやや深まった。
もう一つは、大手石炭企業の7月の値上げが近づいて石炭価格の上昇が予想されることから、6月下旬から石炭の生産企業と取引企業の「売り惜しみ」「販売制限」のムードが生じ、その結果、環渤海地区一般炭市場のタイト傾向がさらに昂じた。
秦皇島海運石炭交易市場が発表した海運石炭輸送価格指数(OCFI)によると、本対象期間(2016年6月22〜28日)の沿海石炭輸送価格は全体的に上場傾向を維持したが、航路別の輸送価格には差異が生じ、上昇幅も顕著に縮小した。6月28日のOCFIは676.24ポイントで6月21日に比べ7.05ポイント、1.05%の上昇に止まった。
具体的な航路と船種別の輸送価格を見ると、秦皇島−広州航路の5−6万トン貨物船の石炭平均輸送価格は6月21日の1.6元/トンから6月28日の30.2元/トンに上昇し、一方、秦皇島−上海航路の4−5万トン貨物船の石炭平均輸送価格は6月21日の24.5元/トンから6月28日の0.2元/トンに下がった。秦皇島−張家口航路の2−3万トン貨物船の石炭平均輸送価格は0.1元/トンから28.6元/トンに上昇した。
(秦皇島煤炭網 7月1日)