中国税関総署の統計によると、中国の7月の原油輸入の伸び率は小幅に止まり、1日当たりの輸入量は6ヵ月来の最低を記録した。

　7月の中国の原油輸入量は前月比1.47％の3,107万トンに止まり、今年3〜5月の3,200万トン超の月間輸入記録には届かなかった。7月の1日当たり原油輸入量は735万B/Dであり、1月以来の最低水準になった。

　また、最近の貿易統計によると、中国の輸入原油は全て国内で消費されているわけではなく、輸出に回されているものもある。7月の中国の石油製品輸出は52％も急増して457万トンに達し、純輸出量は249万トンに激増して過去最高水準になった。

　ICISのアナリストであるAmy Sun氏によると、保守検査の時期が到来して、民営製油所の原油調達は第3四半期に入ってからすでに鈍っている。また、一部の製油所は輸入枠がすでに上限に達している。

　BMI Researchの最近のレポートによると、中国の原油輸入需要は当面弱含みになる公算である。貯蔵関連施設が十分でないこと、国内の製油事業の収益が低下していること、製油所が次々と秋季保守検査に入りそのため民営製油所が調達を控えることなどが背景にある。
　

　（網易財経 8月15日）