中国石油天然ガス集団(CNPC)は8月16日、国家重点プロジェクトの中露第2原油パイプラインが黒龍江省加格達奇地区で着工されたと発表した。

　中露第2原油パイプラインは中露両国のエネルギー分野における協力を深める重大事業になる。黒龍江省漠河県興安鎮近くの漠河起点ステーションから、黒龍江、内蒙古を経由して黒龍江省大慶市林源送油ステーションまで、完成稼動済みの中露原油パイプライン（第1）と平行してパイプラインを付設する。全長約940キロ、年間送油能力は1,500万トンになる。2017年10月には稼動条件を整え、2018年1月1日から正式に商業運転に入る計画である。

　2013年3月、中露両国政府はモスクワで原油貿易拡大について協力協議に調印していた。同年6月には、CNPCとロスネフチが中国向け原油追加供給契約に調印し、2018年1月から中露第2原油パイプラインによって中国への年間原油供給量を1,500万トン増やすことにした。2014年3月には中露第2原油パイプライン建設事業が国家発展改革委員会から承認された。

　（経済日報 8月17日）