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【エネルギー全般・政治経済】

中国第13次5ヵ年計画期のエネルギー消費は低成長が持続 (16/08/22)
2016/8/22
中国【エネルギー全般・政治経済】

 国家発展改革委員会能源研究所の韓文科高級研究員は8月19日、中国のエネルギー消費は中長期的に低成長を維持すると表明した。

 韓文科氏は「2016上海エネルギーイノベーションフォーラム」において、次のように表明した。第12次5ヵ年計画期の中国のエネルギー消費は年率約3.6%増加したが、最後の1年の伸び率はわずか0.9%であった。2016年に入ってからも低成長の状況が続いている。今年1〜7月の中国の全社会電力消費量の伸び率はわずか3.6%である。現在の経済成長から言えば、電力消費量の対前年同期比の伸び率は約4%が妥当である。

 第13次5ヵ年計画期も中国のエネルギー消費の低成長傾向が持続する。中でも石炭消費はマイナス成長が続き、電力消費の伸び率は3%を超えることはない。石油消費の伸び率は3%前後を維持する。

 エネルギー供給が伸びる一方で、エネルギー消費が徐々に鈍化し、その影響で中国の在来型石炭火力発電は大量の過剰を来し、発電利用時間数の低下が続く。エネルギー需給が緩和する中で、中国はエネルギー構造の最適化を急ぎ、グリーンと低炭素の方向へと転換を加速しなければならない。

 中国は第13次5ヵ年計画期に供給側改革を加速し、石炭火力発電の比率を縮小し、クリーン・エネルギーの使用を推進する。同時に電力と石油・天然ガス分野の市場化に向けた改革を加速し、価格体制改革も推進する。

 発展計画によると、第13次5ヵ年計画期末には中国の天然ガス消費量は3,500億m3に達する。この2年、中国の天然ガス消費の伸び率は著しく下がっているが、目標は実現可能である。石油・天然ガス改革の逐次展開と石炭消費の逐次減退に伴って、石炭から天然ガスへの転換にはなお極めて大きい市場空間が広がっている。

 国家発展改革委員会の統計によると、今年上半期の中国の天然ガス消費量は995億m3に達し、前年同期比9.8%増加した。

 (新華社 8月22日)