7月の中国の軽油、ガソリン、灯油の輸出量が大幅に上昇した。8月22日に税関総署が発表した統計によると、軽油の輸出は181.8％増加して過去最高の153万トンを記録した。これは中国の2015年の月平均輸出量のほぼ3倍に当たる。

　ガソリンの輸出量も145％増加して97万トンに達したが、6月の110万トンに比べるとやや減少した。灯油の輸出は46％増加して109万トンに上った。

　燃油輸出の激増には、地方製油所が顧客を獲得するため大手石油企業の市場シェアを蚕食していることが背景にある。

　卓創資訊のアナリストである朱春凱氏によると、民営製油企業の軽油販売価格は4,150元/トン（約623ドル）〜4,200/トン（約631ドル）であるが、国営製油企業は4,400〜4,500元/トンである。

　昨年以降、地方製油所は海外から原油を直接調達することが許可されるようになり、これら地方製油所の生産量が絶えず増加することになった。ICIS中国のデータによると、これら地方製油所の稼働率は昨年に比べ3ポイント上昇して44.6％に達している。

　（中国石化新聞網 8月25日）