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中国
【石油・天然ガス】

中国の製油能力利用率が70%を下回る (16/09/05)
2016/9/5
中国【石油・天然ガス】

 中国石油化工(SINOPEC)製油事業部の崔光磊副部長は9月4日、国際石油価格の大幅な変動を受けて、中国の製油産業の生産能力過剰問題がますます突出し、生産能力利用率はすでに70%を下回っていると指摘した。

 崔光磊副部長は天津で開催された2016年中国自動車産業発展(TEDA)国際フォーラムにおいて次のように表明した。

 エネルギー供給の点から見ると、シェールオイル・ガスという革命的な技術の出現によって世界の石油・天然ガス需給関係は新たなバランスを模索しているところである。上半期に国際油価は底入れして反発したものの、需給の基本面には未だ根本的な変化はない。一方、中国国内の製油能力は深刻な過剰を来し、生産能力利用率は年々低下して、今や70%を下回っている。石油製品の供給過剰局面は今後さらに激化するに違いない。

 一方、中国のガソリン消費に対する軽油の比率がますます下がっている。今年上半期にシノペックの石油製品販売量は3.1%増加したが、うちガソリンが12.5%増加したのに対し、軽油消費はマイナスになった。これは中国経済の下振れ圧力、工業生産と物流業の状況や、ガソリン車保有台数と消費の持続的な安定成長といった特徴を反映している。

 石油化学産業もまた供給側構造改革を通して、産業の動力源の転換と構造の最適化を促進することが求められる。

 (中国網 9月5日)