李冶国家能源局監管総監は9月20日、2016年中国国際石炭化工発展フォーラムにおいて、《石炭深加工高度化実証第13次5ヵ年計画》案がすでに完成しており、近日公布されると表明した。

　李氏によると、同計画には第13次5ヵ年計画期に着工される14件の実証事業と25件の予備事業が盛り込まれている。計画には、石炭液化、SNG（石炭ガス化）、低品位炭の利用、石炭化学品及び石炭・石油総合利用の5分野が網羅されている。石炭深加工の高度化実証を対象とする専門計画は初めてであり、実証事業の技術や排出等の要件を提示することになる。

　李氏は「今後一定の間においても石炭が中国のエネルギーの主体的地位を占めるという状況に根本的な変化が生じることはない。中国の石炭化学工業の発展については、中央の要求、市場の需求、企業の希求、技術の追求がある」と述べた。

　予測によると、2020年には、中国の石炭液化油の生産能力は800〜1,000万トンに達し、SNGは200億m3、CTOは1,600万トン、石炭由来多環芳香族炭化水素は100万トン、石炭由来エチレングリコールは600万トンになる。

　（投資快報 9月21日）