8月期の中国の北朝鮮炭輸入量が過去最高の246.5万トンを記録し、4月期の輸入量を61%上回った。
国連は3月に厳重な制裁措置を取った。北朝鮮が核やミサイルの開発資金を得られないようにするためである。当時、中国は北朝鮮から黄金、レアアース及び石炭の輸入を停止すると表明していた。
中国の北朝鮮炭輸入量は3月期の234.5万トンから4月には152.7万トンに減少したが、その後徐々に増加し、8月には過去最高を記録した。
中国は「人民の福利」や「民生目的」を理由に北朝鮮からの輸入を緩和している。北朝鮮炭の輸入は4月に一時的に減少したが、その後は一貫して増加し、その結果、北朝鮮は中国にとってオーストラリア、インドネシアに次ぐ石炭輸入先第3位になっている。
今年1〜8月の中国の北朝鮮炭輸入は前年同期に比べ11.7%増加し、石炭総輸入量の伸び率12.4%をわずかに下回っただけである。
中国への石炭輸出で最大の勝ち組はモンゴルであり、前年同期比の伸び率は50.1%に達した。その次がインドネシアの18%である。一方、今年1〜8月のオーストラリアの対中輸出は前年同期比3.6%の減少になった。
北朝鮮の貿易の9割は中国との貿易であり、Nikkei Asian Reviewの9月24日付報道によると、石炭だけでも中朝貿易の4割近くを占める。つまり、石炭は北朝鮮にとって命綱であり、同時に中国が影響力を行使しようとするなら、北朝鮮に対して極めて大きい影響力を有していることを示すものである。
北朝鮮が輸出する石炭のほとんどは無煙炭である。中国は2016年1〜8月に1,728万トンの無煙炭を輸入したが、その中で1,491万トン、86.3%を北朝鮮から輸入した。第2位のロシアからの無煙炭輸入はわずか144万トンであった。
北朝鮮炭の魅力がコストの低さにあることは間違いない。8月のCIF価格は45.55ドル/トンであり、ロシアの無煙炭の70.25ドル/トンをはるかに下回った。オーストラリア原料炭の8月のCIF価格は93.92ドル/トン、瀝青炭は52.76ドル/トンであった。
そのため、中国の買主にとって北朝鮮炭には大きな吸引力があり、特に中国が今年石炭減産に努め成果を上げている状況にあってはなおさらのことである。
実際、中国国内の減産活動は大きすぎるほどの成功を収めている。9月23日のロイター電によると、中国は主要炭鉱企業74社に一般炭の増産を指示したが、鉄鋼企業からの原料炭増産許可の要請は却下した。供給の逼迫により、原料炭価格はすでに暴騰している。オーストラリア高品位硬質原料炭はすでに164%も上昇して先週末には206.40ドル/トンに達した。
(中国煤炭資源網 9月29日)
8月期の中国の北朝鮮炭輸入量が過去最高の246.5万トンを記録し、4月期の輸入量を61%上回った。
国連は3月に厳重な制裁措置を取った。北朝鮮が核やミサイルの開発資金を得られないようにするためである。当時、中国は北朝鮮から黄金、レアアース及び石炭の輸入を停止すると表明していた。
中国の北朝鮮炭輸入量は3月期の234.5万トンから4月には152.7万トンに減少したが、その後徐々に増加し、8月には過去最高を記録した。
中国は「人民の福利」や「民生目的」を理由に北朝鮮からの輸入を緩和している。北朝鮮炭の輸入は4月に一時的に減少したが、その後は一貫して増加し、その結果、北朝鮮は中国にとってオーストラリア、インドネシアに次ぐ石炭輸入先第3位になっている。
今年1〜8月の中国の北朝鮮炭輸入は前年同期に比べ11.7%増加し、石炭総輸入量の伸び率12.4%をわずかに下回っただけである。
中国への石炭輸出で最大の勝ち組はモンゴルであり、前年同期比の伸び率は50.1%に達した。その次がインドネシアの18%である。一方、今年1〜8月のオーストラリアの対中輸出は前年同期比3.6%の減少になった。
北朝鮮の貿易の9割は中国との貿易であり、Nikkei Asian Reviewの9月24日付報道によると、石炭だけでも中朝貿易の4割近くを占める。つまり、石炭は北朝鮮にとって命綱であり、同時に中国が影響力を行使しようとするなら、北朝鮮に対して極めて大きい影響力を有していることを示すものである。
北朝鮮が輸出する石炭のほとんどは無煙炭である。中国は2016年1〜8月に1,728万トンの無煙炭を輸入したが、その中で1,491万トン、86.3%を北朝鮮から輸入した。第2位のロシアからの無煙炭輸入はわずか144万トンであった。
北朝鮮炭の魅力がコストの低さにあることは間違いない。8月のCIF価格は45.55ドル/トンであり、ロシアの無煙炭の70.25ドル/トンをはるかに下回った。オーストラリア原料炭の8月のCIF価格は93.92ドル/トン、瀝青炭は52.76ドル/トンであった。
そのため、中国の買主にとって北朝鮮炭には大きな吸引力があり、特に中国が今年石炭減産に努め成果を上げている状況にあってはなおさらのことである。
実際、中国国内の減産活動は大きすぎるほどの成功を収めている。9月23日のロイター電によると、中国は主要炭鉱企業74社に一般炭の増産を指示したが、鉄鋼企業からの原料炭増産許可の要請は却下した。供給の逼迫により、原料炭価格はすでに暴騰している。オーストラリア高品位硬質原料炭はすでに164%も上昇して先週末には206.40ドル/トンに達した。
(中国煤炭資源網 9月29日)