一般炭価格の上昇が続いている。9月30日から10月14日にかけて、秦皇島5500キロカロリー一般炭価格は6.2％上昇して615元/トンに達し、環渤海価格指数は1.6％上昇して570元/トンになった。また、ニューキャッスル港の一般炭価格は10.3％上昇して87.1ドル/トンになった。中国国内の海運費も大幅に上昇し、秦皇島から上海への海運費は15元/トン上昇して36.6元/トンになり、秦皇島から広州への海運費は12元/トン上昇して38.9元/トンに達した。一方、6大発電集団の1日平均の発電用石炭消費量は11.4％下がって53万トンになった。

　石炭脱生産能力はハイスピードを維持している。今年1〜9月に全国の通年の石炭脱生産能力目標の80％以上を達成した。1〜8月の脱生産能力の進捗度は60％であったが、8月だけで通年の任務の22％を達成した。そして、9月に達成した任務は通年の任務の20％を超え、脱生産能力はハイスピードを維持している。

　一方、鉄道輸送費の引き上げによっても、輸送コストは川下に伝動する。先日、鉄路局の多くは石炭輸送費を引き上げた。石炭市場の供給逼迫と相まって、輸送費の上昇が川下の需要家の負担増に伝わる可能性が極めて高い。sxcoalの試算によると、今回の値上げによって石炭価格は10元/トン前後押し上げられることになる。

　（中財網 10月18日）