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【石炭産業第13次5ヵ年計画構造調整指導意見】炭鉱を約6,000ヵ所に抑制 (16/10/19)
2016/10/19
中国【石炭】

 中国煤炭工業協会は《石炭産業第13次5ヵ年計画構造調整指導意見》を通達した。第13次5ヵ年計画期に石炭産業の転換と発展、そして構造調整を図る。

 第12次5ヵ年計画期に中国の石炭産業は転換と発展及び構造調整が急速に進み、大型石炭基地の建設は大きな進展を遂げ、産業配置は集約化に向かい、大型石炭企業グループが急速に発展し、産業集中度が向上し、石炭の効率的でクリーンな利用水準も上昇した。しかしながら、石炭生産能力の過剰、低い産業集中度、単調な製品構成や石炭産業の上流と下流の融合度の低さなど問題は依然多く、産業構造の不合理は相変わらず際立っている。

 中国煤炭工業協会によると、中国経済の「新常態」入りとエネルギー革命という新たな情勢の下で、石炭産業の発展スピード、発展モデル、発展目標、発展動力や発展の拘束にはいずれも変化が生じている。

 石炭産業はエネルギーの生産・利用方式の変革という新たな情勢に対応して、産業の供給側構造改革を推進し、産業構造の高度の調整を進めなければならない。

 そのため、今回の指導意見は次のように提唱している。

 2020年までに開発生産配置のさらなる合理化を進め、産業構造の最適化とグレードアップを実現し、生産集中度をもっと高めるとともに、石炭過剰生産能力を有効に解消し、炭鉱数を大幅に減らして、石炭製品の需給バランスを取る。

 第13次5ヵ年計画期には、全国の石炭総生産能力の中で14ヵ所の1億トン級大型石炭基地の生産能力の比率を95%前後とし、全国の炭鉱数を6,000ヵ所前後に抑える。先進的生産能力の占める割合を40%前後とし、上位8社の生産量を全国の40%前後とする。

 第13次5ヵ年計画期における投資の最適化の面では、東部地区については既存の炭鉱の生産力と製品の品質水準の向上に力を入れ、転換とグレードアップの実現に努める。新規炭鉱建設事業は停止する。中部地区(東北も含む)については合理的な開発強度を維持し、「退一建一」モデルに従って、資源枯渇炭鉱の後継生産事業を適切に建設する。西部地区については、資源開発と環境保護の統一的な計画と協調を強化し、対外送電を主とする大型石炭電力基地及び新型石炭化学工業事業の石炭需要に重点を置きながら、既存の炭鉱の生産能力の十分な活用を前提に、新規炭鉱建設事業を進める。

 集約化と国際化に向けた発展の面では、地域、業種、企業形態の垣根を超える石炭企業の再編と統廃合を推進して、産業の集中度を高める。非国有資本の投資主体が様々な方式によって国有炭鉱企業の所有制度改革や国有上場企業の増資、企業経営管理に参加するよう奨励する。

 石炭企業が資本を紐帯とする内部市場関係を構築するよう誘導する。国の「一帯一路」戦略行動に積極的に参加し、国際地域協力のプラットフォームを活用して、国際開発の経験を積み重ね、大手石炭企業の国際競争力を向上させる。

 石炭過剰生産能力の解消においては、市場の主体的作用を発揮させ、炭鉱の自主的な退出の仕組みの確立を模索する。資源配置を合理化し、減産を実行する。老朽化生産能力や産業政策に適合しない生産能力の退出を大規模に進める。資源が枯渇し、安全が保障されず、黒字転換の見込みがない炭鉱の破産と閉鎖及び従業員の配置転換対策を適切に行い、過剰生産能力の退出任務を全うする。

 石炭産業の情報化水準が低いという問題についても、第13次5ヵ年計画期には石炭産業の情報化水準を大幅に高め、大手石炭企業の情報化技術イノベーション能力を増強する。デモンストレーション効果を備える一群のスマート鉱山を建設し、安全・高効率坑井と品質標準化坑井の建設を通して、石炭産業の先進的生産能力の発展を図る。

 (中国煤炭資源網 10月19日)