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【石油・天然ガス】

インドのIOCが5年間で約1.8兆ルピー(約280億ドル、約3兆円)の投資を計画(16/11/01)
2016/11/1
アジア【石油・天然ガス】


 インド最大の石油精製販売会社Indian Oil Corporation (IOC)が、FY2018〜FY2022の5年間で1.83兆ルピーに上る資本支出計画を明らかにした。最近の電話会議でIOCの代表者がアナリスト達を前に述べたところによると、この計画では、投資額の多くを製油所の拡張やターミナルの建設等販売関連の施設に使うことになる。

 現会計年度では、IOCは1,900億ルピー(約28.5億ドル、約3,000億円)を投資しつつある。次の5年間で5,000億ルピー(約75億ドル、約8,000億円)を製油所能力の増強へ、4,000億ルピー(約60億ドル、約6,400億円)をマーケティング戦略の下で使うことになるだろう。

 2,200億ルピー(約33億ドル、約3,500億円)はパイプラインの拡張に、3,000億ルピー(約45億ドル、約4,800億円)は探鉱・生産に、2,900億ルピー(約43.5億ドル、約4,600億円)は石油化学ビジネスに各々充当する。現在IOCは、年間1,500万トンの生産能力を持つ製油所をOdishaのParadipに新規建設し、稼働を開始しようとしている。当初様々な不具合が伝えられたが、Paradip製油所は最終的に稼働準備完了となった。

 「稼働率が90%を超えると、精製マージンが目に見えて好転してくる」とEmkay Global Financial Servicesの調査アナリストDhaval Joshi氏は云う。IOCの積極的な拡張戦略は、インドが増大しつつある燃料消費に対応して能力増強にやっきとなっている丁度そのときに作られたものである。インドは、今年日本を抜いて世界第3位の石油消費国となる。そして2040年まで、世界で最も急成長する原油消費国となるであろう、とBloombergはIEAの見通しを引用して述べた。