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【エネルギー全般・政治経済】

中国 第13次5ヵ年計画期におけるエネルギー発展9大任務 (16/11/29)
2016/11/29
中国【エネルギー全般・政治経済】

 国家能源局規画司の何勇健副司長は中国石油ガス改革・発展高層フォーラムにおいて、中国のエネルギー第13次5ヵ年発展計画について展望を行った。

 何副司長は、第13次5ヵ年計画期には世界のエネルギー供給能力が充足する一方、需要は低い伸び率が続くと表明した。また、エネルギーの発展は「生産の西へのシフト・消費の東へのシフト」という新しい構造を呈し、同時に、国内のエネルギーの発展は「新常態」に入るとした。

 何勇健副司長はそうした背景の下での、第13次5ヵ年計画期のエネルギー発展9大重点任務について次のように説明した。 
 
 (1) エネルギー開発構造の最適化

 (2) 電力系統及び天然ガスピーク調整能力の建設(不足の補完)
 第13次5ヵ年計画期に揚水式水力発電所、「龍頭」水力発電所(最上流側発電所)、天然ガス発電所など優れたピーク調整用電力設備の発展を加速する。既存のコージェネレーション設備と石炭火力発電設備の敏活性向上に向けた改修を急ぐ。電力スポット取引市場及び補助サービス市場の整備を急ぎ、電力運用を最適化し、ピーク調整コストを合理的に補償し、ピーク調整用天然ガスの貯蔵能力の建設を拡大する。

 (3) エネルギー需要側対応能力向上プロジェクトの実施

 (4) 過剰生産能力解消に向け全力を挙げる
 石炭分野で「減量代替」政策を実施する。新規炭鉱建設を厳重に規制し、計画期の前半3年間は原則として新規事業を実施しない。5億トンの生産能力を退出させるとともに、再編によって5億トンの減量を進める。査定能力を超過して違法に生産を行っている生産能力を5億トン減らす。

 (5) 化石エネルギーのクリーン・高効率利用の推進

 (6) 新エネルギーの持続可能な発展の推進
 東部と中部の分散型風力発電、洋上風力発電及び分散型太陽光発電の発展を優先的に進め、低圧系統連系による現地での電力消化を実現する。地元の市場と地域間に跨る送電能力を総合的に計画し、「三北」(華北・東北・西北)地区の風力発電基地と太陽光発電所の建設を穏当に推進して、2年がかりで風力発電と太陽光発電の電力機会損失率を合理的な水準に抑える。政策的インセンティブと拘束の2つの措置を並行して進め、再生可能エネルギーのフィード・イン・タリフを徐々に引き下げ、市場メカニズムを通して産業技術の進歩を促す。太陽熱発電関連の電力価格及び政策を完備する。

 (7) 天然ガス消費市場の開拓
 天然ガス価格改革を前向きに推進し、パイプラインタリフを引き下げ、井戸元価格と販売価格を逐次自由化し、ガスと電力の価格連動を実施する。天然ガスの受入・貯蔵・輸送施設の公平な開放を推進し、海上ルートによる低価格のLNG輸入を増やして、パイを大きくし、コストを希薄化する。天然ガスネットワークとサービス施設を合理的に部署し、大口需要家への直接供給を奨励する。国内における天然ガス探査と開発を強化する。

 (8) エネルギーの新業態のイノベーション、育成及び拡大

 (9) 体制改革と制度環境の速やかな革新

 (中国電力網 11月29日)