12月10日に発表された《中国天然ガス発展報告（2016）》によると、中国の天然ガス供給能力は急速に成長し、国産ガスについてはすでに在来型と非在来型の多元的な天然ガス供給構造が形成されている。国内の天然ガス生産量は2005年の500億m3から、2015年には1,350億m3に増加した。

　《中国天然ガス発展報告（2016）》は国家能源局石油ガス司、国務院発展研究センター資源環境政策研究所及び国土資源部石油ガス資源戦略研究センターの共同発表による。

　同レポートによると、中国の天然ガス資源は豊かであり、すでに多品種、多チャンネルの多元化供給と「西気東輸・北気南下・海気登陸・就近供給」という供給構造が形成されている。安定的な供給と規模を形成しているインフラは中国の天然ガスの急速な発展を支え、天然ガス消費市場は中国の31の省・自治区・直轄市に広がっている。同時に天然ガスの市場化に向けた改革が整然と推進され、改革実験の試みも段階的な打開を遂げている。天然ガスが中国の主体エネルギーへと成長する基盤が固められている。

　中国の天然ガス資源ポテンシャルは極めて大きい。レポートによると、全国の在来型天然ガス原始資源量は90兆m3、可採資源量は50兆m3に上る。また、未来の天然ガス市場の需要ポテンシャルも大きく、天然ガス資源の供給は持続的に増加している。2020年には中国の天然ガス供給能力は3,600億m3以上に達するだろう。

　（中国能源網 12月12日）