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【エネルギー全般・政治経済】

中国 エネルギー第13次5ヵ年計画が正式公布 非化石エネルギーの比重を15%以上に (17/01/17)
2017/1/17
中国【エネルギー全般・政治経済】

 《エネルギー発展第13次5ヵ年計画》がこのほど正式に公布された。この計画は、エネルギー革命の推進、エネルギー生産利用方式の変革、クリーン・低炭素・安全・高効率の現代的エネルギー体系の建設を趣旨とする。

 同計画は2020年のエネルギー発展の主要目標を次のように示している。

 ・エネルギー消費総量を50億tce(標準炭換算トン)以内に抑制し、石炭消費量を41億トン以内に抑制する。
 ・全社会電力消費量を6.8〜7.2兆kWhとする。
 ・エネルギー自給率80%以上を維持し、エネルギー安全戦略保障能力を増強する。
 ・エネルギー利用効率を高め、クリーン・エネルギーへの転換水準を高める。
 ・エネルギー供給の着実な成長を維持し、国内の一次エネルギー生産量を約40億tceとする。内訳は、石炭39億トン、原油2億トン、天然ガス2,200億m3、非化石エネルギー7.5億tce。
 ・発電設備容量を20億kW前後とする。
 ・非化石エネルギーの比重を15%以上に高め、天然ガス消費の比重10%を目指す。
 ・石炭消費の比重を58%以下に引き下げる。石炭消費に占める発電用の比重を55%以上に引き上げる。
 ・単位GDP当たりエネルギー消費を2015年比で15%引き下げる。
 ・石炭火力発電の平均石炭消費を1kWh当たり310gce(標準炭換算グラム)以下に下げる。
 ・電力グリッドのロスを6.5%以内に抑える。
 ・単位GDP当たりCO2排出を2015年比で18%下げる。
 ・エネルギー産業の環境保護水準を大幅に高める。石炭火力発電所の汚染排出を大幅に引き下げ、改修条件を備える石炭火力発電設備については全て超低排出を実現する。
 ・エネルギーの公共サービス水準を大幅に高め、基本エネルギーサービスの利便化を実現する。都市と農村住民の1人当たり生活用電力消費水準の格差を大幅に縮小する。

 《エネルギー発展第13次5ヵ年計画》は次のように7大重点任務を提示している。

 (1) 効率化とスマート化を進め、エネルギーシステムの最適化に注力
 (2) 省エネと低炭素を進め、エネルギー消費革命を推進
 (3) 多元的な発展を進め、エネルギー供給革命を推進
 (4) イノベーション駆動を進め、エネルギー技術革命を推進
 (5) エネルギーの公平と効率化を進め、エネルギー体制革命を推進
 (6) 互恵とウィン・ウィンによってエネルギー国際協力を強化
 (7) エネルギーの共有と発展を実現

 (人民網 1月17日)