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中国
【省エネ・環境】

全人代代表が三峡生態経済区の建設を提唱 (08/03/04)
2008/3/4
中国【省エネ・環境】

 全人代代表の葉青氏は、三峡ダム地区は資源が豊かであるが、生態の極めて脆弱な地区であり、政府が介入して三峡生態経済区を建設すべきであると提唱している。

 葉青代表によると、三峡ダム区(湖北・重慶の22県・市・区)は資源が豊かであり、鉱物資源だけでも100種類余りに上り、その潜在価値は4,000億元以上になる。しかし、三峡地区は地質、地形が複雑であるため、水土保持能力が極めて劣悪であり、生態環境は先天的に脆弱である。その上、三峡プロジェクトのため、11の県城と114の集落が移転し、道路、埠頭等のインフラ施設が改めて建設されることになった。そのため、自然、経済、社会の間の矛盾が顕著になり、生態環境がますます悪化している。

 重慶、湖北はすでに三峡ダム地区の鉄鉱石資源の開発を進め、宜昌・万州間の鉄道や高速道路も間もなく開通する。交通が便利になれば、三峡ダム地区の大規模開発もすぐにでも開始される。そこで、政府は出来る限り早くこの地区に介入して、発展の方向性を計画し、厳格な事業参入基準を設けるべきである。新規企業には生態設計を義務付け、企業の生産過程において生態面でもクリーンさを維持するように仕向けて、三峡の生態環境を確保しなければならない。

 (中国環境在線 3月4日)