安徽省は今年から、359億元を投じて省エネと資源総合利用の重点プロジェクト475件をスタートさせ、企業の技術水準の向上と省エネ・排出削減の推進を図る。

　同プロジェクトには、坑内ガス総合管理、セメント余熱利用、石炭火力ボイラーの改造、省エネ型壁材料の普及、工業固体廃棄物の利用などが盛り込まれる。企業がこうした省エネプロジェクトを実施する場合には企業所得税が減免される。また、省エネ型・用地節約型建築の新築や既存の家屋に対する省エネ改造を行う開発企業や建築企業にも優遇税制が適用される。

　安徽省経済委員会は先頃17の市政府及び関係部局と今年の省エネ・排出削減目標責任文書を取り交わし、これら市政府と重点エネルギー多消費企業は生産高1万元当たりのエネルギー消費を前年比4％引き下げることを義務付けられ、この目標を達成できない場合は、「一票否決」制度を適用される。

　（人民網 3月4日）

　●「一票否決」制度…地方政府や企業が所定の省エネ・排出削減目標に達しない場合、他の業績がいかに良好であろうとも、落第と見なす制度。