OPECの原油価格下支えの動きは、その最大の顧客から以外な支援を受けつつある。CLSA (株)、 Sanford C. Bernstein & Co、野村ホールディングズ等のアナリスト達によると、中国の原油生産は、2017年に7%減少すると予測される。これにより、2016年に過去最大となった減少率が更に延長されることになる。
OPECの原油価格下支えの動きは、その最大の顧客から以外な支援を受けつつある。CLSA (株)、 Sanford C. Bernstein & Co、野村ホールディングズ等のアナリスト達によると、中国の原油生産は、2017年に7%減少すると予測される。これにより、2016年に過去最大となった減少率が更に延長されることになる。
これは、OPECで2番目に大きい生産国でるイラクが価格高揚のため昨年末に同意した生産削減幅とほぼ同じである。CLSA社で香港を拠点として活動する石油・ガス・アナリストのNelson Wangは、「中国の国内原油生産量の減退は、世界の原油供給量を削減しようとしているOPECの計画を助けることになる」と云う。
同氏は、2017年の中国の減産率を7%と見ている。中国が意図したわけではなくても、現下の状況で同国がそのレベル以上に生産できないのは現実である。中国は他のどの国よりも原油を消費するが、同時にオフショアから、南部の海岸、北東部の奥地に至るまで幅広く分布する油田を持つ世界で最大クラスの原油生産国でもある。
2014年に始まった原油価格の崩壊は、中国にも大損失をもたらした。同国の原油生産は、2016年に過去最大の減退を記録した。このことが、世界の原油市場でその価格を下支えしようとするOPECの手の内に入ることになり、中国はより多くの原油を輸入に頼らざるを得なくなった。
(China Daily 1月23日)