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【エネルギー全般・政治経済】

【全国国土計画綱要】エネルギー安全保障体系を構築 (17/02/09)
2017/2/9
中国【エネルギー全般・政治経済】

 中国国務院は《全国国土計画綱要(2016〜2020年)》を通達した。エネルギー鉱産資源探査の強化、エネルギー開発利用水準の向上、効率的で敏活な電力と石炭輸送の基幹ネットワーク完備を重点的に進め、もってエネルギー安全保障体系の構築を図る。

 その中で、電力と石炭輸送の基幹ネットワークの完備については、スマートグリッドと分散型エネルギーシステムの総合的な計画と建設を強化し、石炭消費、特に電力以外の石炭消費の比重を引き下げる。また、石炭輸送と送電を並行して進めつつ、送電の比重を逐次引き上げ、「北煤南運」(北部から南部への石炭輸送)と「西電東送」(西部から東部への送電)の規模を拡大する。大型エネルギー基地の開発と合わせて、西南エネルギー基地から華東、華中地区及び広東省への送電ルート、オルドス盆地、山西、シリンゴル盟のエネルギー基地から華北、華中、華東への送電ルートの建設を着実に進める。地域及び省間に跨る超高圧送電網の建設を急ぐとともに、都市と農村の配電網の建設及び改修を加速して、電力供給の総合能力と信頼性を高める。石炭の広域流通を最適化し、内蒙古西部地区から華中地区への「北煤南運」戦略ルートを重点的に建設するとともに、山西、陝西及び内蒙古西部地区から唐山地区の港湾、山西省中南部から山東省沿海港湾への新たな「西煤東送」ルートを建設する。さらに、蘭州−新疆鉄道の拡充・改修及び蘭州−重慶鉄道の建設に合わせて、新疆からの石炭輸送ルートを完備する。

 (中国能源網 2月9日)