中国石油化工集団(SINOPEC)からの情報によると、中国石油化工股份有限公司(Sinopec Corp.)はシェブロン社と、Chevron South Africa（Proprietary）Limitedの株式75％並びに関連権益及びChevron Botswanaの全株買収について合意した。取引額は合計9億ドルに上る。この買収案件は中国の関係政府部門からすでに承認されており、現在南アフリカとボツワナの関係監督官庁の承認を待っているところである。

　今回の買収の対象には、製油能力500万トン/年の南アフリカケープタウン製油所、南アフリカとボツワナ所在のサービスステーション820軒余り、コンビニ220軒や石油タンク、配送施設、そして南アフリカのダーバン所在の潤滑油工場が含まれる。南アフリカとボツワナはアフリカ諸国の中でも経済が安定的に発展しており、石油化学産業の拡大ポテンシャルが備わっている。南アフリカの石油製品需要はここ5年、年率5％近いペースで上昇しており、消費総量は2,700万トンに達している。

　シノペックは近年、海外石油ガス資源の探査と開発、石油化学、エンジニアリングや国際貿易を発展させ、過去5年間、6ヵ国で製油、倉庫、石油化学等の下流事業に投資を進め、総投資額は60億ドルを超えている。

　シノペックは「一帯一路」イニシアチブの重要な発展チャンスを捉えて、関係国との互恵的協力を引き続き拡大、深化させ、協力領域を広げ、協力規模を拡大し、協力水準を高める。

　（証券日報　3月23日）