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【新エネルギー】

中国 2016年の風力・太陽光・水力発電の電力廃棄が1,100億kWh近くに (17/03/29)
2017/3/29
中国【新エネルギー】

 中国電力企業聯合会が開催した2017年経済情勢・電力発展分析予測会に対する取材から2016年の全国の風力・太陽光・水力発電の電力廃棄が合計1,100億kWh近くに上ったことが分かった。

 国家電網公司の統計によると、国家電網公司の2016年の運用範囲内の風力発電とソーラー発電の設備容量は2億kWを突破し、新エネルギーは今や2番目に大きい電源になっている。中国電力企業聯合会が発表した《2016〜2017年度全国電力需給情勢分析予測報告》によると、2017年の全国の新規発電設備は1.1億kW前後になると予想され、うち非化石エネルギー発電設備は6,000万kWになる。非化石エネルギー発電の累計設備容量は6.6億kWに達し、全設備容量の38%を占めることになる。内訳は水力発電3.4億kW、系統連系の風力発電1.7億kW、ソーラー発電9,700万kWである。

 しかしながら、中国電力企業聯合会の楊昆会長は「中国の新エネルギー電力受入問題はこの数年、有効に解決されないままだ。2016年の風力・太陽光・水力発電の電力廃棄は合計1,100億kWh近くに上り、このことはクリーン・エネルギー投資に膨大な浪費をもたらしている。大規模な開発が進むクリーン・エネルギーの送電と電力受入問題については今後とも高度に重視することが必要であり、突出した問題の解決に力を入れなければならない」「中国の風力と太陽エネルギーの80%以上は西部と北部地区に分布し、未開発の水力資源の85%以上は西南地区に分布している。現地の電力消費の負荷には限りがあり、省の境界を越える広域的な受入が必要だ」と直言する。

 (中国能源報 3月29日)