中石化石油工程技術服務股份有限公司(石化油服)が3月28日に発表した2016年年次報告によると、同社の昨年の営業収入は429億元、前年比12.7%の減益になった。赤字額は161億元で、前年の2,448万元の黒字から大幅な減益になった。石化油服の161億元の赤字は中海油田服務股份有限公司(COSL)の赤字額を上回り、2016年の年次報告を発表済みのA株上場企業の中で、赤字額暫定1位になった。
年次報告によると、国際原油価格の低迷によって国内外の石油ガス企業は上流の探査開発の資本支出を大幅に削減しており、例えば、中国石油化工(SINOPEC)の2016年の探査開発支出は前年比41.1%減少して322億元に止まった。また、国際石油メジャーのエクソンモービルの探査開発支出は前年比28.3%減、シェルは28.4%減、BPは14.2%減になった。国内外石油企業の資本支出の大幅削減の影響で、石化油服の2016年の作業量と価格はともに下がった。
国際油価低迷の影響で、油田サービス企業の昨年の業績は軒並み不振であり、COSLの2016年の赤字額は115億元近くに達した。COSLは、2016年の国際油価の低迷を受けて石油企業が探査開発投資を縮小し、油田サービス市場全体の需要もさらに縮小して、作業量の減少と価格の低下が続いたとしている。
SINOPECが先日発表した2016年年次報告によると、同社は今年1,102億元の資本支出を計画している。2016年に比べて764.56億元増え、伸び率は44%に達することになる。うち探査及び開発部門の資本支出は505億元になり、2016年に比べ321.87億元、57%増加する。SINOPECは天然ガスとシェールガスの開発や海外石油・天然ガス事業の建設に力を入れるとしている。
また、中国海洋石油(CNOOC)は今年の資本支出を650〜700億元に引き上げるとしている。資本支出の増加は3年ぶりになる。
業界のアナリストによると、油田サービス企業の業績は2016年に底入れし、2017年は大手石油企業の資本支出の引き上げに伴って、油田サービス企業の業績は好転する見込みである。
石化油服の年次報告も、国際原油価格の回復に伴い、国内外の石油企業の探査開発の資本支出が増加するとの見通しを示している。2017年も油田サービス企業の経営は依然厳しい状況が続き、市場競争が熾烈になると予想される。しかしながら、上流の探査開発支出の増加に伴って、油田サービス業の経営環境も徐々に好転するだろう。
(中国経済網 3月29日)
中石化石油工程技術服務股份有限公司(石化油服)が3月28日に発表した2016年年次報告によると、同社の昨年の営業収入は429億元、前年比12.7%の減益になった。赤字額は161億元で、前年の2,448万元の黒字から大幅な減益になった。石化油服の161億元の赤字は中海油田服務股份有限公司(COSL)の赤字額を上回り、2016年の年次報告を発表済みのA株上場企業の中で、赤字額暫定1位になった。
年次報告によると、国際原油価格の低迷によって国内外の石油ガス企業は上流の探査開発の資本支出を大幅に削減しており、例えば、中国石油化工(SINOPEC)の2016年の探査開発支出は前年比41.1%減少して322億元に止まった。また、国際石油メジャーのエクソンモービルの探査開発支出は前年比28.3%減、シェルは28.4%減、BPは14.2%減になった。国内外石油企業の資本支出の大幅削減の影響で、石化油服の2016年の作業量と価格はともに下がった。
国際油価低迷の影響で、油田サービス企業の昨年の業績は軒並み不振であり、COSLの2016年の赤字額は115億元近くに達した。COSLは、2016年の国際油価の低迷を受けて石油企業が探査開発投資を縮小し、油田サービス市場全体の需要もさらに縮小して、作業量の減少と価格の低下が続いたとしている。
SINOPECが先日発表した2016年年次報告によると、同社は今年1,102億元の資本支出を計画している。2016年に比べて764.56億元増え、伸び率は44%に達することになる。うち探査及び開発部門の資本支出は505億元になり、2016年に比べ321.87億元、57%増加する。SINOPECは天然ガスとシェールガスの開発や海外石油・天然ガス事業の建設に力を入れるとしている。
また、中国海洋石油(CNOOC)は今年の資本支出を650〜700億元に引き上げるとしている。資本支出の増加は3年ぶりになる。
業界のアナリストによると、油田サービス企業の業績は2016年に底入れし、2017年は大手石油企業の資本支出の引き上げに伴って、油田サービス企業の業績は好転する見込みである。
石化油服の年次報告も、国際原油価格の回復に伴い、国内外の石油企業の探査開発の資本支出が増加するとの見通しを示している。2017年も油田サービス企業の経営は依然厳しい状況が続き、市場競争が熾烈になると予想される。しかしながら、上流の探査開発支出の増加に伴って、油田サービス業の経営環境も徐々に好転するだろう。
(中国経済網 3月29日)