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中国
【エネルギー全般・政治経済】

中緬原油PLが2年越しで稼動 マラッカ海峡を避けて米国によるエネルギー供給遮断を防止する狙い (17/04/11)
2017/4/11
中国【エネルギー全般・政治経済】

 4月10日、中国とミャンマーは中緬原油パイプライン輸送協定に調印し、2年間にわたって放置されていた中緬原油パイプラインがようやく稼動した。

 BBCの4月11日付報道によると、ミャンマーのティンチョー大統領が昨年3月就任後初めて中国を訪問した。

 中国メディアによると、14万トンの原油を積載したスエズマックスタンカーが中緬原油パイプラインの起点であるMaday島に到着し、4月10日夜、石油の荷揚げを開始した。中緬原油パイプラインは中国石油天然ガス集団(CNPC)とMyanmar Oil & Gas Enterprise(MOGE)の合弁により建設され、中国の「一帯一路」イニシアチブの一部をなしている。

 現在、中国が輸入する原油の5分の4はマラッカ海峡を経由する必要がある。中緬原油パイプラインにより、中東地域からの石油・天然ガスがマラッカ海峡を避け、ミャンマーから陸路で直接中国へ輸送出来るようになる。

 BBCの報道によると、中国政府はエネルギー輸入が過度にマラッカ海峡に依存することを懸念してきた。中国政府は、猖獗を極める海賊行為だけでなく、米中関係がいったん緊張すると、米国海軍が中国のエネルギー供給を容易に遮断することも懸念していたのである。

 中緬天然ガスパイプラインは2013年に稼動したが、中緬原油パイプラインは2015年11月に試験稼動を行って以来、現在に到るまで放置されていた。

 なお、この数ヵ月、ミャンマー北部のコーカン地区では2015年以来最も深刻な武力衝突が発生し、多数の死傷者を出すとともに、多くの難民が中国へ流入している。

 (参考消息 4月11日)