中国の3月の原油輸入は過去最高を記録し、第1四半期は米国を抜いて世界最大の輸入国になった。ブルームバーグの分析によると、中国の原油輸入量が激増した原因の一つとして、昨年の油価暴落により中国が国内原油生産量を削減したことが挙げられる。中国税関総署が4月13日に発表した統計によると、中国の3月の原油輸入量は921万B/Dに達した。また、第1四半期の原油輸入は前年同期比15％増の1.5億トン、850万B/Dに達した。一方、米国の3月期の原油輸入は800万B/D、第1四半期は815万B/Dであった。

　中国の今年1〜2月の原油生産量は前年同期比8％低下し、また、2016年の原油生産は過去最大の減少幅を記録していた。中国の石油大手が老朽化油田の高コストの油井の開発を一時停止しているためである。

　コモディティ研究機関のSCI Internationalによると、中国は国内で削減した石油生産を輸入増加で補うしかない。油価が1バレル60ドル以上を維持しなければ、中国は今年も輸入を増やすことになる。

　（中国能源網 4月17日）