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ベトナム、首相決定が太陽光発電開発への道を開く(17/4/18)
2017/4/18
アジア【新エネルギー】

 ベトナムは、2017年4月11日に太陽光発電プロジェクトの開発を奨励するための首相決定(Decision 11/2017/QD-TTg)を発行した。同首相決定により、2017年6月1日によりすべての太陽光発電による電力は固定買取価格2,086ドン(9.3USセント)/kWh(税抜き)で売電される。この価格水準は、ベトナムドンの米ドルに対する為替変動に従って調整される。また、適用されるプロジェクトは系統に連系されており、パネルの発電効率が16%以上またはモジュールの生産性が15%以上であることが必須である。

 この売電価格保証政策の他にも、設置用地、初期投資、法人税、設備輸入税などの投資者に多様な優遇政策が用意されている。今まで、多くの企業は、ベトナムの各地で太陽光発電プロジェクトに投資してきたが、外国籍企業による投資案件数や投資額については必ずしも高くはない。計画投資省の外国投資庁によると、2016年末までグリーンエネルギープロジェクトに投資している外資は僅か16件で、合計投資額は7.78億ドルである。ベトナムでの合計太陽光発電への投資額に占める外資の比率は僅か18%である。

 今回の固定買取価格は、投資家、特に海外投資家にとって十分に利潤を確保できるレベルにあり、太陽光発電開発の拡大に向けた道が開かれることが期待されている。

(Viet Nam News 2017年4月18日)