中国石油大手3社の第1四半期業績報告が出揃った。

　中国石油天然ガス(PetroChina)の2017年第1四半期の営業収入は4,935.59億元、前年同期比39.9％増になり、親会社の株主に帰属する純利益は57.01億元で、前年同期の赤字から194.86億元の増益になった。

　PetroChinaによると、2017年第1四半期の世界経済は穏やかに回復し、グローバル石油市場は徐々に平衡に向かい、国際油価は昨年同期に比べ大幅に上昇した。2017年第1四半期にPetroChinaの4大セクターはいずれも黒字を実現した。探査・生産部門はコストセービングと原油価格上昇などのファクターが総合的に作用して、19.16億元の経営利益を実現し、前年同期の赤字から221.8億元の増益になった。製油化学部門は厳重なコストセービングを実施して単位当たりの精製コストを前年同期より6.8％引き下げ、81.77億元の経営利益を上げた。

　中国石油化工(Sinopec Corp.)の第1四半期の業績はさらに優れており、国際会計準則に基づく経営収益は254.3億元、前年同期比95.2％もの大幅増になった。株主に帰属する純益は171.99億元、前年同期比157.9％の大幅な増益を実現した。

　SINOPECによると、今年第1四半期に国際原油価格が前年同期に比べ大幅に上昇し、上流分野の赤字が減少した。また、中流・下流製品の需要が安定して、収益能力が拡大し、SINOPECの上流・下流一体化の優位が鮮明になった。

　中国海洋石油(CNOOC Ltd.)の2017年第1四半期の石油・天然ガス販売収入は約383.9億元、前年同期比55.8％増になった。主に国際油価の大幅な上昇によるものである。第1四半期の同社の平均油価は51.64ドル/バレルで、前年同期より58.7％上昇した。一方、同社の天然ガス平均価格は6ドル/1000ft3で、前年同期に比べ5.4％上昇した。

　（証券日報 4月28日）