中国第2位の石炭生産集団である大同煤業集団・共産党委員会書記の呉永平氏は、今年中国は石炭純輸入国にはならないと指摘し、旧正月期間の石炭供給の逼迫や昨年上半期に石炭純輸入に転じたことは特殊な状況であったとの考えを示した。

　昨年第1四半期に中国は初めて石炭純輸出大国から純輸入国に転じ、上半期は純輸入状況が続いたが、昨年は最終的に、通年で215万トンの純輸出となり、かろうじて純輸出状況を維持した。

　石炭についても石油と同様に、輸出大国から輸入大国に転じるのではないかとの懸念があるが、呉永平氏は、今年は石炭の輸出と輸入の転換点になることはないとし、今年の石炭需要量は27.2億トン、生産量は27.3億トンになるとの予想を示して、若干のタイトな状況はあるが、全体的には平衡すると指摘した。

　（中国煤炭資源網 3月10日）