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中国南方電網の「走出去」に新たな打開 (17/05/22)
2017/5/22
中国【電力】

 5月19日、南方電網は党理論学習シンポジウムを開き、習近平総書記が「一帯一路」国際協力サミットフォーラムで行った重要講話について学習を進めた。南方電網は習近平総書記の重要講話の精神を真摯に実践し、「一帯一路」建設という大きな背景の下で、南方電網の国際事業の構想と計画を進め、グランド戦略をより一層強化して、「走出去」(対外進出)を一貫して正確な方向へ向けて前進させる。

 南方電網は次の4つの面に重点を置いて工作に取り組む。

 (1) 国家「一帯一路」建設の内容と戦略的意義を深く理解して、周辺諸国との電力網の連系を推進する。南方電網の固有の地理的優位と地政学的優位を生かして、香港・マカオ地区及び周辺諸国・地区との電力網の連系を推進する。広東省の原子力発電から香港及びマカオに電力を送る3番目の220kV送電ルートの建設に取り組む。広域メコン河サブリージョン電力協力の中国側執行機関としての職責を真摯に履行し、南アジア・東南アジアへ波及するセンターとしての雲南省の役割を発揮して、中越系統連系事業を重点的に推進し、ラオス電力公社との協力を強化する。中国−ラオス−ベトナム、中国−ラオス−タイ、中国−ミャンマーの系統連系事業を速やかに推進する。ラオス500kV南北系統連系BOT事業、ラオス110kV及び200kV送電事業の高度化及び中国−ラオス高速鉄道電力供給事業をめぐって協力の機会を模索する。

 (2) すでに予察事業を展開中の海外事業への取り組みを強化し、「一帯一路」沿線の重点国家及び先進国との協力の機会を模索する。南方電網欧州能源公司及び南方電網のカンボジア、インド、欧州駐在事務所の設立準備に取り組み、「一帯一路」沿線重点国家及び欧州先進諸国における国際事業に向けて打開を目指す。

 (3) 国の関係省庁と意思疎通を進める常設の仕組みを確立し、メコン流域国家との交流と協力等をめぐって、関係政府部門から政策支援を取り付ける。

 (4) 国際化人材の育成を強化し、人材不足問題を解決する。国際業務に優れる人材を世界銀行、アジア開発銀行、アジアインフラ投資銀行に派遣して鍛錬する。国際化複合人材を養成し、国際事業を独立して展開する能力を増強する。

 (中国能源網 5月22日)