フィッチ・グループ（Fitch Group）のBMIリサーチのデータによると、インドネシアは国内のガス田生産量が減少し、需要が拡大し続けているため、2022年に液化天然ガス（LNG）の純輸入国に転落することが予測された。BMIリサーチによると、今後10年間で同国のガス需要量は年平均4%で拡大し、その大半はガス火力発電部門に消費されると予測されている。それと同時に、既存ガス田の生産量は減少傾向にあり、その上複数の新規ガス田の開発が大幅に遅れているため、国内ガス供給量は減少する。

　インドネシアの2017年第1四半期のLNG輸出量は、前年同期7.5%減の390万トンである。同国の国営石油会社Pertamina社は、国内需要に応じて、2018年に開始される米国コーパスクリスティプロジェクトとの取引と、UAEエミレーツ国営石油会社からのLNGの直接購入についての契約を締結している。

（The Jakarta Post 2017年5月29日）