国家発展改革委員会と工業情報化部は先頃《自動車投資事業管理の完備に関する意見》を通達し、従来型燃油車の新規生産能力を厳重に規制するとともに、新エネ車の健全で秩序ある発展を促進することを明確にした。

　同意見は従来型燃油車企業の投資事業について、以下に当たるものは原則として許認可を行わないよう求めている。

　(1) 新規設立の独立法人による従来型燃油車の完成車投資事業
　(2) 既存の完成車企業の乗用車と商用車の車種に跨る投資事業
　(3) 操業を停止したか又は半停止、連年赤字、債務超過、政府の補助金や銀行の継続融資に依存する既存の完成車企業が省・自治区・直轄市を超えて新規建設する投資事業

　既存の完成車企業が従来型燃油車の生産能力を拡大する投資事業の建設を申請する場合、以下の条件を満たさなければならない。

　・前年度及び前々年度の生産能力稼働率が産業全体の平均水準より高い。
　・前年度の新エネ車生産量の比率が産業全体の平均水準より高い。
　・前年度の主営業収入に占める研究開発費の比率が3％以上。
　・製品が国際市場競争力を備えている。

　また、上掲の条件以外にも、企業の平均燃費が国家標準及び関連規定の要件を満たさなければならない。
　
　意見は新エネ車企業の投資事業の条件を次のように提示している。
　
　ピュアEV商用車企業の投資事業は以下の条件を満たさなければならない。

・企業は整った研究開発歴、専門の研究開発グループ及び完成車独自一貫開発能力を備え、完成車及び駆動制御システム、動力蓄電池システム、完成車インテグレーション及び軽量化等の面でコアテクノロジーと応分の試験検証能力を有している。
　・建設内容に高性能動力電池システム、駆動システム、制御システム及び完成車生産システムが含まれる。
　・新規企業の場合、製品品質保証、販売及びアフターサービス、運営監督管理等の能力を備え、生産を予定している製品の商標登録及びブランド所有権を有している。
　・生産を予定している製品のエネルギー消費や航続距離等の指標が国内先進水準に達している。
　・既存のピュアEV企業が生産能力を拡大する投資事業の建設を申請する場合、前年度の生産能力稼働率が産業全体の平均水準よりも高い。

　（人民網 6月13日）