電力規画設計総院が7月5日発表した《中国電力発展報告2016》によると、向こう3年間、中国の電力需給は緩和傾向が続く。

　2019年の中国の全社会電力消費量は6.65〜6.93兆kWhになる。今後3年、新規在来型水力発電は四川と雲南に集中し、新規揚水発電設備は870万kWになる。原子力発電事業は主に山東と東南沿海の各省で稼動が予定されている。風力発電と太陽光発電は受入能力に余裕がある中東部と南方に発展を傾斜させるとともに、電力系統の調節能力の向上に向け一連の総合的措置を講じて、風力発電と太陽光発電の電力廃棄率を合理的に水準に抑制しなければならない。石炭火力発電は、従来の電力供給の主体エネルギーから、信頼性の高い容量と電力量とともに機敏な調節能力も提供する基礎的電源へと徐々に転換する。

　（中国能源網 7月6日）