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【エネルギー全般・政治経済】

BP世界エネルギー統計年鑑:中国は世界最大の再エネ消費国 (17/07/06)
2017/7/6
中国【エネルギー全般・政治経済】

 7月5日、《BP世界エネルギー統計年鑑(2017)》中国語版が北京で発表された。

 BP年鑑によると、2016年に中国は米国を抜いて世界最大の再生可能エネルギー消費国になり、一方、石炭生産量は7.9%減少し、1981年以来の最大の下げ幅を記録した。

 年鑑によると、世界のエネルギー需要は鈍化し、需要は急速に成長するアジアの発展経済体に大幅にシフトした。再生可能エネルギーの堅調な増加と石炭消費量の低下に伴い、エネルギー構造はより低炭素な燃料への転換が進んでいる。同時に、エネルギー市場は当面のチャレンジに対応するため有効な調整を進めており、特に石油市場は2016年に関連措置を講じて、ここ数年来、市場構造を左右してきた供給過剰問題を緩和した。

 2016年も世界の一次エネルギー需要は3年連続で軟調傾向を呈し、伸び率はわずか1%で過去10年間の平均のおよそ半分になった。2016年の増加は主に中国とインドによるものであった。

 注目すべきは、2016年の中国のエネルギー消費の伸び率は1.3%で、過去10年間の平均の4分の1にも及ばなかったことである。しかしながら、BP年鑑は、中国はエネルギー消費の伸び率が鈍化したものの、依然として世界最大のエネルギー消費国であり、世界のエネルギー消費量の23%と世界のエネルギー需要の伸びの27%を占めるとしている。

 2016年は世界の石油需要の伸び率は1.6%、生産量の伸び率はわずか0.5%であり、天然ガス生産量も低価格の影響で伸び率はわずか0.3%であった。

 一方、再生可能エネルギーの伸び率は12%に達した。一次エネルギーに占める再生可能エネルギーのシェアはわずか4%であるが、2016年のエネルギー需要の増加量の中で再生可能エネルギーは3分の1近くを占めた。特に中国の再生可能エネルギー消費の伸び率は33.4%になった。過去10年間で、世界の再生可能エネルギー総消費に占める中国のシェアは2%から、2016年には20.5%に上昇した。

 石炭など化石燃料の消費量は2年連続でマイナスになり、減少幅は1.7%に達した。主な原因は米中両国の需要の減少にある。特に中国の2016年の石炭生産量は7.9%のマイナスになった。一方、中国のエネルギー構造は改善が続き、エネルギー構造に占める石炭のシェアは2015年の64%から2016年には62%に下がり、過去最低になった。

 (人民網 7月6日)