中国は2025年までに天然ガスパイプラインの総延長を16.3万キロに拡張する。現在の1キロ当たりの工費1,000万元で計算すると、今後10年間の中国の天然ガスパイプライン投資は1兆元クラスに達する可能性もある。

　国家発展改革委員会と国家能源局が通達した《中長期石油ガスパイプライン計画》によると、中国は2025年までに「基幹パイプラインが相互に連系し地域ネットワークを形成する」全国的な天然ガスパイプラインネットワークを建設する。2015年の天然ガスパイプラインの総延長は6.4万キロであるが、計画によると、2025年には総延長は16.3万キロになり、年平均伸び率は9.8％に達する。

　国家発展改革委員会基礎産業司の関係幹部によると、今後10年、中国が毎年新規に建設する天然ガスパイプラインは1万キロに上る。

　パイプラインネットワークの大幅な拡張は中国の天然ガス利用人口の大幅な増加も意味する。2015年の中国の都市天然ガス利用人口は2.9億人であったが、今後10年、利用人口は年平均6.6％のペースで増加し、2025年には5.5億人に達する。

　計画は、2025年までに人口50万人以上の都市に天然ガスパイプラインを繋げることを打ち出している。天然ガスは人口密集都市だけでなく、小都市、都市郊外、郷鎮や農村地区も徐々にカバーすることになる。

　但し、パイプライン網の拡張は天然ガスの各世帯への配送の実現を意味しているわけではない。天然ガス利用の「ラスト1キロ」問題は各都市が解決しなければならない。

　（中国網 7月13日）