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【石油・天然ガス】

サウジアラムコがペトロチャイナ雲南石化安寧製油所へ最大20億ドルの出資を検討 (17/08/08)
2017/8/8
中国【石油・天然ガス】

 サウジアラビア国営石油会社サウジアラムコは、ペトロチャイナ所属で雲南省安寧市所在の製油所の株式買収に関して交渉を進めており、最大20億ドルを出資して同製油所の株式の30%超を買収する可能性もある。

 雲南石化の安寧製油所はペトロチャイナ石油化学基地工業パークに所在し、中緬石油ガスパイプラインの主要付帯事業の1つである。中緬石油ガスパイプライン事業は「一帯一路」イニシアチブをミャンマーで実施するパイロット事業になる。

 今年5月、中緬原油パイプラインから原油が初めて輸送され雲南省瑞麗に入ったが、その原油が最終的に到達するのが雲南省安寧市の雲南石化である。

 安寧製油所は、総投資額230億元、完成すると、年間1,000万トンの原油を精製し、エチレン年産300万トン、天然ガス年産100億m3になる。

 サウジアラムコは安寧製油所への資本参加についてペトロチャイナと数年にわたって交渉している。

 当初の計画は、ペトロチャイナが51%、サウジアラムコが39%の株式を保有し、サウジアラムコが製油原料の一部を提供し、雲天化集団が安寧製油所から石油製品以外の化学製品を引き取るというものであった。

 雲南石化の于明祥党委員会書記によると、サウジ側は安寧事業を通してペトロチャイナの雲南省における下流の販売事業へ参画することを希望し、一方、ペトロチャイナもサウジアラビアの上流探査開発への参加を希望している。双方は現在、出資比率など細目について商談を進めており、互いに衝突するような矛盾は発生していない。

 (中国石油化工網 8月8日)