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【石油・天然ガス】

CNPC経済技術研究院:今後15年間の中国の天然ガス消費年平均伸び率は8.1% (17/08/18)
2017/8/18
中国【石油・天然ガス】

 中国石油天然ガス集団(CNPC)傘下のシンクタンクである中国石油経済技術研究院が8月16日に発表したレポートによると、スモッグ対策等の要因を受けて、「石炭からガスへの転換」が天然ガス消費の急速な増加を促し、2015〜2030年の天然ガス消費の年平均伸び率は8.1%に達して、同じ時期の世界の天然ガス消費の年平均伸び率2.1%を大幅に上回ることになる。

 ここ2年、原油価格の下落、経済成長の鈍化、重化学工業と発電分野の過剰生産能力等の影響によりお。天然ガス需要は全体的に低迷、天然ガス消費の伸び率は2年連続で下がり、2015年には10年来の最低の3.7%にまで下がった。しかし、2016年には8%に回復し、2017年上半期の前年同期比の伸び率は15.2%に上昇した。

 CNPC石油経済技術研究院天然ガス市場研究所の段兆芳主任工程師によると、天然ガス消費の急速な回復は環境保護政策の持続的な強化に起因する。環境保護政策が引き続き強化された場合、年平均8.1%の伸び率も難しくはないが、そのためには、インフラや資源供給など一連の浮体措置を並行して進める必要がある。また、コストが一定レベルに達すると、天然ガスの発展プロセスに遅れが出る可能性もある。

 CNPC経済技術研究院のレポートによると、中国の天然ガス需要は2030年に6,200億m3に達し、2050年には7,500億m3に達する。

 (中国能源網 8月18日)