8月19日に北京で開催された「2017年中国エネルギー大転換高層フォーラム」において、国家能源局石油ガス司、国務院発展研究センター資源環境研究所、国土資源部石油ガス資源戦略研究センターが共同で編纂した白書《中国天然ガス発展報告2017》が発表された。

　同白書によると、天然ガス利用規模を拡大し、再生可能エネルギーとの相互補完を形成してクリーン・エネルギーの比率を高めることは、中国が主体エネルギーの転換とクリーン・低炭素・安全・高効率の現代的エネルギー体系の速やかな構築を進める上で必然の道筋になり、中国の主体エネルギーとしての天然ガスの戦略的地位をより一層明確にしなければならない。

　白書は天然ガスの発展を加速するためには次の2つの面で系統的な対策に取り組まなければならないとしている。

　第1に、天然ガス体制改革を深化し、天然ガス探査開発体制を完備する。天然ガスパイプライン網の体制改革を推進し、天然ガス価格形成の仕組みを完備し、先物とスポット取引を相互に結びつけた現代的市場システムの整備を秩序立って推進する。適当な省・自治区・直轄市を選定して、天然ガス体制総合改革と専門改革実験を推進する。

　第2に、《天然ガス利用加速推進意見》を速やかに実行に移し、都市ガス、天然ガス発電、交通用ガス、工業燃料高度化の4大天然ガス利用プロジェクトに取り組む。

　（新華社 8月21日）