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【石油・天然ガス】

曹妃甸を東北アジア最大の天然ガス取引センターに (17/08/19)
2017/8/19
中国【石油・天然ガス】

 8月18日、「曹妃甸東北アジア天然ガス取引センター建設」をテーマに座談会とシンポジウムが河北省曹妃甸で開催された。

 曹妃甸工業区は「一帯一路」の重要港湾に当たり、東北アジア地域経済協力の模範都市でもある。曹妃甸工業区は中国北方におけるエネルギーと原材料の国際集散港湾、重化学工業基地、そして商業エネルギー備蓄と配送のセンターになりつつある。曹妃甸は、中露天然ガスパイプライン東線、中央アジア・西気東輸パイプライン、そして世界各地からの海上LNG輸入の3つの供給ルートから十分な天然ガス資源を輸入することになる。

 中海外智慧城市科技集団の幹部によると、同社は曹妃甸当局が提唱する「4つの1プロジェクト」を貫徹実施する。「4つの1プロジェクト」とは、1つの産業基地、1つの浮体式LNGプラント、1つの環渤海国際化エネルギー取引センター、1つの自由貿易港を建設することであり、中海外智慧城市科技集団は中国最大のエネルギーコモディティ取引プラットフォームの建設を目標に、インフラ建設を展開し、エネルギー貿易事業のリーディングカンパニーを目指す。中国エネルギー市場と世界のエネルギー貿易のマッチングを進め、中国のエネルギー輸出入ルートを広げ、北京・天津・河北の一体化に寄与する。

 中海外智慧城市科技集団は曹妃甸金融控股集団有限公司と共同で曹妃甸にLNGターミナルを建設する計画であり、オランダのRoyal Vopak社も引き入れる。中海外智慧城市科技集団は天然ガス分野における上流と下流の豊かなリソースを活用しつつ、曹妃甸金融控股集団の資本運用能力と地域的優位、Royal Vopak社の埠頭やタンクエリア運営のノウハウと合わせて、LNGターミナルの建設を推進する。LNGターミナルは2期に分けて建設を進め、第1期は300万トン/年、第2期は1,000万トン/年規模になる。

 さらに、天然ガスインフラに依拠し、実体貿易を基礎として、曹妃甸にアジア天然ガス電子取引プラットフォームを構築し、LNGの貯蔵と輸送、引き渡し、決済を一体にした天然ガスマーケットを形成することになる。そして、国際化を加速して、曹妃甸を東北アジアにおける天然ガス取引のセンターにする。センターの年間取引規模は500億元に達する見込みであり、新華社所属の新華商品取引所と協力して、アジア天然ガス取引指数を確立し、地域的な天然ガス取引価格を主導する。長期的には1,000億元規模のLNG産業基金を開設して、民間資本をエネルギー産業関連の建設事業に導入し、LNG産業チェーンの延伸を実現し、膨大なLNG取引市場を確立する。

 曹妃甸は海のシルクロードの起点になり、クリーン・エネルギーの国際センターとしての能力も備えている。政府の指導に基づき、国際エネルギーメジャーや国内の協力パートナーとともに、国際エネルギー取引プラットフォームを構築し、曹妃甸を中国北方地区最大、延いては東北アジア地区最大のエネルギー産業基地、取引拠点及び自由貿易区とする。

  (人民網 8月19日)