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【石油・天然ガス】

中国 独立系製油所の2017年の原油輸入は1億トン突破 シノケム会長が見通し (17/09/19)
2017/9/19
中国【石油・天然ガス】

 中国中化集団公司の寧高寧董事長(会長)は9月18日、第1回石油業者大会において、次のように表明した。

 国際石油貿易構造には目下変化が生じている。グローバル石油貿易の中心はアジア太平洋地域へとシフトし、貿易の主力は原油から石油製品へと転換することになる。中でも世界的な石油輸入国としの中国の地位はますます重要になり、特に独立系製油所は中国の原油輸入の新たな主役になるだろう。2016年の独立系製油所の原油輸入は8,000万トンを超え、CNPCを超え、シノペックに次ぐ第2位になった。今年の独立系製油所の原油輸入は1億トンを超える見通しである。

 現在の石油貿易構造は、中東からアジア、中央アジア・ロシアから欧州、米州から米国、そしてアフリカから欧州・米国・アジアへの供給という構造である。2020年にはアジアの石油輸入量は世界の65%を占めることになる。また、昨年の石油製品貿易量は11.05億トンに上り、世界の石油貿易全体の34.3%を占め、前年比の伸び率は4.6%で、原油貿易の伸び率の4%を上回った。

 今後、米国の石油対外依存度の低下や欧州の石油代替の加速に伴い、世界的な石油輸入国としての中国の地位はますます重要になる。2016年の中国の石油消費量は2001年の2.5倍に増え、輸入量は6.5倍に増えた。中国の石油対外依存度は67.3%に達していることになる。中国は目下、原油輸入体制改革を推進中であり、多元的な原油輸入体制に向かう。独立系製油所は中国の原油輸入の新たな主役になりつつあり、2017年の独立系製油所の原油輸入は1億トンを超える見通しである。

 (中国化工網 9月19日)