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【石油・天然ガス】

ロシアが中国へのパイプライン送油能力を強化 (17/09/26)
2017/9/26
中国【石油・天然ガス】

 来年1月から、中国の製油所は、輸送能力を拡充したシベリア送油パイプラインを通して、ロシアからの石油輸入を大幅に増やすことになる。ロシアはサウジアラビアとの熾烈な競争において、中国への最大石油供給国としての地位を固めることが可能になる。中露間の送油パイプラインの供給能力拡大は2013年に合意されていた。

 ロシア国営石油会社Rosneftによると、中国の国境都市である漠河への第2東シベリア−太平洋パイプライン(ESPOパイプライン)が竣工すると、政府間協定に基づき、ロシアは2018年から中国石油天然ガス股份公司(PetroChina)へ3,000万B/DのESPOブレンド原油を供給する。供給量は2017年に比べ50%増加する。

 「Rosneftには十分な資源があり、来年の中国への供給量を1,000万トン増やすことも含めて、現行の契約に基づく供給ニーズを満たすことが出来る」とRosneftは表明した。

 PetroChinaは中国東北地区の製油所3ヵ所をロシア石油の主要受入れポイントに指定しており、うち1ヵ所の製油所は8.8億ドルかけて高度化に向けた改修を進めている。2名のPetroChina製油所消息筋によると、遼寧省所在の遼陽石化の製油能力は2018年末には倍増して40万B/Dに達する。東北地区の製油所7ヵ所はすでにロシア石油を受け入れているが、改修が完了すると、遼陽、大連及び吉林の製油所がロシア石油を処理する主要製油所になる。

  (中国石油新聞中心 9月26日)