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【石油・天然ガス】

CNPCがイランとの石油・天然ガス協力を拡大へ (17/10/16)
2017/10/16
中国【石油・天然ガス】

 中国石油海外勘探開発公司の呂功訓総経理は取材に対し、中国石油天然ガス集団(CNPC)は向こう2年間、イランとの石油・天然ガス協力を拡大すると表明した。石油・天然ガスの探査、開発から石油化学品の生産に到る上流・下流一体化事業を推進する。

 呂功訓総経理によると、今後一定の間、国際原油価格は当面の水準で安定し、一方、天然ガス価格は長期的に上昇傾向を示す。国際市場において売り手と買い手の価格予想は接近しており、中国とイランの協力条件は比較的成熟している。現地の安全環境、政治環境やビジネス環境等を全体的に勘案すると、CNPCが事業規模を拡大する上で、イランは重要な投資目標国になる。「イランのビジネス環境は複雑だが、政局は安定し、治安は良好だ。石油・天然ガス資源は豊かであり、全体的に見て投資の見通しは悪くない」と呂功訓総経理は言う。

 近年、中国の製造業のレベルは着実に上昇し、重要生産設備の製造能力が向上して、事業の運営は強力に保障されている。CNPCがイラン南部のKhuzesta州で展開中のNorth Azadegan油田事業の経営状況は良好であり、すでに工事が完了して、コスト回収段階に進んでおり、高い収益水準が期待される。同事業はイランの資金と技術問題を解決するとともに大規模な雇用機会を創出し、イラン現地の従業員から一群の専門技術要員を養成している。

 先日、第3回イラン石油・エネルギー大会に出席した呂功訓総経理はイランのザンギャネ石油相と会談した。ザンギャネ石油相はCNPCのNorth Azadegan事業を高く評価し、CNPCがイランで上流・下流一体化事業に投資を進めることに歓迎の意を表した。

 中国の「一帯一路」イニシアチブにはイランも大きな関心を寄せており、一方、多くの中国企業もイランとの各分野の協力に大きな期待を抱いている。但し、「一帯一路」諸国間の差異は極めて大きく、課税、法律、社会情勢、民衆の意識など国情は大きく異なり、リスクとチャンスが併存している。

 (人民網 10月16日)