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中国
【エネルギー全般・政治経済】

対米貿易黒字の主因は米国のハイテク製品対中輸出規制…外交部長が4つの黒字要因を指摘 (08/03/17)
2008/3/17
中国【エネルギー全般・政治経済】

 外交部長楊潔チは昨日、記者発表会において、現在の対米貿易黒字の原因を詳細に分析した上で、中国の対米貿易黒字の主な原因は米国の厳格なハイテク製品の対中輸出規制にあると指摘した。

 米中両国の貿易関係は1979年の国交正常化以来、急成長を続けた。1979〜1992年の14年間は中国側の赤字が続いたが、1993年に62億ドルの黒字に転じ、その後、両国の貿易総額の拡大に伴って、対米貿易黒字の拡大も続き、2007年には1,633.2億ドルに達した。2000年以降、中国は7年連続で米国最大の貿易赤字相手国となっている。

 楊潔チ外交文長によると、中国の対米貿易黒字には次のようないくつかの要因がある。

 第1に、経済のグローバル化と両国の貿易構造の差異によるもの。

 第2に、中国の投資環境が優れており、多くの国々が中国で投資を進めているため。中国の対米輸出の60%はこうした外資企業や合弁企業が生産したものであり、これら企業の中には米国系企業も数多い。そのため、米国自身も、中国から米国への輸出によって直接利益を得ている。

 第3に、中国は、商品貿易では黒字であるが、サービス貿易では米国側が黒字である。

 第4に、ハイテク製品の対中輸出に対する米国の締め付けは極めて厳しい。そのこともまた、米国の対中赤字の重要な要因である。

 (中国経済網 3月17日)